競馬における「予想」の思考について①(ファクター編)

こんにちは、STakです。
いよいよ2019年の競馬もスタートし、今年の競馬界はどんな盛り上がりを見せるのか、今から非常に楽しみです!
JRAさんの統計によると、2014年からは売得金額・総参加人数ともにずっと前年比プラスで推移しているみたいなので、さらに競馬人口が増えてくれることを願っています...!
成長推移 - JRA

 

さて今回は、競馬における最も基本的かつ醍醐味である「予想」について、ビジネスシーンと絡めてお話をしたいと思います。

 

競馬=ギャンブル、という発想に至りやすい一つの要因として、この「予想」に対する認識がなかなか上手く伝わっていないことにあると思います。
みなさんもお仕事として、営業部門であれ企画部門であれ製造・生産部門であれ、何かしらの材料をもとに、何かしら物事を考えるということをされていれば、多かれ少なかれ「予想」をしているのではないでしょうか。(ビジネス場面では「想定」や「仮説」などが適切でしょうか。)

その際、どんなことを考えて「予想」を立てるでしょうか?
・営業であれば、
  お客さんの事業内容、売上、予算、課題、事業計画、組織状況、
  相手の趣味・性格、飲み会での会話・・・
・企画であれば、
  自分の会社の予算、リソース、経営層の意思、戦略
  市場のトレンド、動向、生活者のニーズ、口コミ・・・
・総務であれば、
  現場社員の声、業務内容、会社の設備・資産状況、予算、社内規定・・・

 

実は競馬における「予想」も同じように、何かしらの”ファクター”をもとに、「このレースで勝つ馬はこれだ」「この馬はこのレースでは買わない」というようなことを考えています。

例えば、
■馬を中心に考えた場合
・競馬場(どこで走ると強いのか→東京競馬場京都競馬場など)
・距離(どの距離で走っているか→長距離、短距離など)
・回り方(どの回り方が安定しているか→右回り、左回りなど)
・戦法(どういう走り方をすると勝っているか→逃げる、最後に追い込むなど)
・馬場(どんな馬場状態が得意か→乾いている、湿っているなど)
・血統(父親、母親、ご先祖さまはこの距離や馬場で勝っているか)
・調教(レース前にどんな調教をすると力が出るか→強め、ゆるめなど)
・ローテーション(どんな流れでレースに臨むと強いか→中1ヶ月、連戦など)
・体重(何kgの時に勝っているか)
・・・

■競馬場(コース)を中心に考えた場合
・内側からスタートする馬が有利
・逃げる戦法が有利
・5歳の馬が有利
・4番人気の馬が有利
・○○の血統の馬が有利
・前に○○のレースを走っていると有利
・・・
というように、様々なファクターを取り入れながら「予想」を行っています。

 

当然、各個人の予想スタイルによって、どのファクターを、どれくらいの重みづけで、どんな組み合わせで予想を立てるか、ということは変わってきますが(これについては次回の記事で触れたいと思います)、皆さんが仕事上使っているアタマと同じような構造で、競馬の「予想」は行われているのです。

逆に、もし仕事で「想定」や「仮説」を立てることに苦手意識を持っていたり、とっかかりが分からないということであれば、毎週土日に開催している競馬の「予想」を活用して、「想定」や「仮説」を作るための”ファクターの意識”を試してみてはいかがでしょうか。

 

100円から、自分の思考を試せます。